理事長挨拶

日本そして世界の経済・金融の動きは、不確実性を増し、そのうねりは、激しさを強めつつあります。

photo:鈴木壮治SME(先端企業&中堅企業)にとって、そのリスクはチャンスでもあります。
巨大な企業と金融資本に席巻されているグローバルマーケットそして日本市場にも、必ず、優れた技術と企業としての瞬発力を持つSMEが、ビジネス機会を見出せる「隙間」があるはずです。

但し、その「隙間」が空いている期間は短く、迅速にタイミング良く、その機会を捉え、行動を起こさないと、直ぐに、その「隙間」は閉じてしまいます。
ではどのようにしたら、良いのでしょうか?下記のようなことが、考えられます。

  1. 対象となる市場の構造的な動きと市場(顧客など)の抱える問題、ニーズの的確かつ迅速な把握。
  2. その問題・ニーズに答えるソリューションを創出し、それをビジネス(収益)モデル化する。
  3. ビジネスモデルを展開するために、新たなる市場の創出(生態系づくり)を迅速に行う。
  4. 商品企画・開発、調査・購買、生産、物流、マーケティング・販売のバリューチェーンの構築
  5. 今後の成長分野として見做される健康・医療、食・農そして交通は、社会的インフラの性格が強く、民と公が協力し合うことにより、その健全な成長を実現する。

しかし、それらを、全て一社でやることはできません。
企業間、企業と公的機関、地域社会、専門家そして金融機関が「協」力し、社会的な経済「価値」を「創」出するしかありません。
協力し合うためには、理念、情報・ノウハウそして成果の共有が必要不可欠です。
それを実現するため、JCSVは、「民と官の連携により、社会的な経済価値を創出し、それを共有する」という理念のもと、技術、経営資源・ノウハウ、マネーのダイナミックかつ柔軟な連携を可能にする「プラットフォーム機能」を提供し、皆様と共に「荒波」を、ビジネスチャンスとしていきます。

理事長 鈴木 壮治